この作品は18歳未満閲覧禁止です
ギルディ~S系エリートと鳥籠の令嬢~
第1章 駅カレ―杏side-
「本当にそれでいいのか?」
「中学受験を控えたお嬢様が居るんです。そのお嬢様の為にも…この方の経歴に傷は付けたくありません。唯の出来心だと思いますし、私は構いません」
「…示談にしたいなら、慰謝料を渡せっ!」
「わかった…」
私の代わりに彼が男性からお金を受け取った。
男性は後ろを振り向かず、そのまま改札口に向かって階段を駆け上がって行った。
「ほら、慰謝料だ」
「いりません…貴方に差し上げます」