この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ギルディ~S系エリートと鳥籠の令嬢~
第12章 突然の別れ―杏side-
帝さんは遠慮なくソファに腰を下ろし、ネクタイのノットに指をかけて緩める。
「私もお父様とは折り合いが悪いから…帝さんのキモチが理解出来ます」
「俺と爺さんの本当の関係を知れば…杏は同情出来なくなるよ」
「私は同情でそのようなコトを言ったワケじゃありません!」
「そんなコトはどうでもいい」
「どうでもよくありません!私には重要なコトです!」
私は話をさっさと畳み掛ける帝さんに反論した。
「くだらないコトで目くじらを立てるな。杏」
「くだらないって・・・」
私は帝さんの隣に腰を下ろし、ジッと彼を見つめた。
「同情なんかじゃありません」
「なら愛情か?」
「帝さんは私のコトなんて…都合の良い欲望を満たす道具にしか見てないかもしれませんが。私にとって帝さんは・・・」
私は急に言葉尻を濁した。
そうだ…彼が私の本心を知れば…私達の関係はここで終わってしまうかもしれない。
「私もお父様とは折り合いが悪いから…帝さんのキモチが理解出来ます」
「俺と爺さんの本当の関係を知れば…杏は同情出来なくなるよ」
「私は同情でそのようなコトを言ったワケじゃありません!」
「そんなコトはどうでもいい」
「どうでもよくありません!私には重要なコトです!」
私は話をさっさと畳み掛ける帝さんに反論した。
「くだらないコトで目くじらを立てるな。杏」
「くだらないって・・・」
私は帝さんの隣に腰を下ろし、ジッと彼を見つめた。
「同情なんかじゃありません」
「なら愛情か?」
「帝さんは私のコトなんて…都合の良い欲望を満たす道具にしか見てないかもしれませんが。私にとって帝さんは・・・」
私は急に言葉尻を濁した。
そうだ…彼が私の本心を知れば…私達の関係はここで終わってしまうかもしれない。