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ギルディ~S系エリートと鳥籠の令嬢~
第12章  突然の別れ―杏side-
私は慌てて下着を身に着けて、ドレスを着る。
「今度いつ事務所に行けばいいですか?」
「また…連絡する」

受け身の私は彼の連絡を待つしかない。
帝さんは背を向けてドアの方へと歩み寄って行った。

帝さんがドアを開けて瞬間。
頼さんが待っていたかのように飛び込んで来た。

「杏…俺は君に話がある」

頼さんとまともに話をするのは何年振りだろう!?
昔と変わらない頼さんの端正な顔立ちが複雑な表情を浮かべていた。

「神宮寺社長!?」
「話は付けたのか?高井田」
「・・・」

頼さんの質問を無言で流す帝さん。

「杏…コイツにとって君は唯の遊びだ」
頼さんは無断で部屋に入り、更に私達の仲までかき乱した。




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