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ギルディ~S系エリートと鳥籠の令嬢~
第14章 5年後・・・-杏side-
小柳さんが帯刀部長の彼女とは全く知らなかった。
「お前は新入社員…知らないのは当然だ。俺から小柳さんに返しておくよ」
「あ、ありがとうございます」
「社内でお前に手を出そうと考えている男性社員は一人も居ないと思うぞ」
「それは私が副社長令嬢だからですか?」
「そうだ…まぁ、過去に一人だけ居るか・・・」
「・・・」
「俺だよ」
帝さんはそう言うと湯気の立った熱い味噌汁を啜った。
「他に就職口なかったのか?」
「・・・」
「父親と同じ会社に入社しなくても…鳥籠の外はお前の思っていた世界とは違ったのか?」
「別に・・・」
『クリスタル』に入社したのは帝さんが居るから。
私は結局…帝さんのコトが忘れられなかった。
「お前は新入社員…知らないのは当然だ。俺から小柳さんに返しておくよ」
「あ、ありがとうございます」
「社内でお前に手を出そうと考えている男性社員は一人も居ないと思うぞ」
「それは私が副社長令嬢だからですか?」
「そうだ…まぁ、過去に一人だけ居るか・・・」
「・・・」
「俺だよ」
帝さんはそう言うと湯気の立った熱い味噌汁を啜った。
「他に就職口なかったのか?」
「・・・」
「父親と同じ会社に入社しなくても…鳥籠の外はお前の思っていた世界とは違ったのか?」
「別に・・・」
『クリスタル』に入社したのは帝さんが居るから。
私は結局…帝さんのコトが忘れられなかった。