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ギルディ~S系エリートと鳥籠の令嬢~
第18章 甘い瞳―杏side-
長く濃密なキスの後、脳内が真っ白になって、言葉を話せない赤子のように声が出なかった。
「どうした?杏」
「あ・・・いえ」
私の頬に手を添え、見つめる帝さん。
彼の眼鏡の奥の切れ長の瞳は今まで見たコトがないぐらい甘く蕩けていた。
彼の意地悪な視線には慣れているけど、そんな目で見られると戸惑ってしまう。
帝さんが私をスキだと誤解するじゃない。
「あの・・・」
「どうした?」
帝さんは私のカラダを離して、キスの際に付いてしまった唇のルージュを手の甲で拭った。
「口紅塗り直しておけ」
「…どうしてキスなんてするんですか?」
「したかったからだ。嫌なら拒否ればいい話だろ?杏」
「…私もしたかったです」
「なら、いいだろ?変な質問はするな」
「私達は何ですか?」
「…お前は俺の下僕。そうだろ?嫌なら誘いに乗るな。俺は先に戻るぞ」
下僕か・・・
あの甘い瞳は私の見間違い。
帝さんは私を放置して社長室に戻ってしまった。
「どうした?杏」
「あ・・・いえ」
私の頬に手を添え、見つめる帝さん。
彼の眼鏡の奥の切れ長の瞳は今まで見たコトがないぐらい甘く蕩けていた。
彼の意地悪な視線には慣れているけど、そんな目で見られると戸惑ってしまう。
帝さんが私をスキだと誤解するじゃない。
「あの・・・」
「どうした?」
帝さんは私のカラダを離して、キスの際に付いてしまった唇のルージュを手の甲で拭った。
「口紅塗り直しておけ」
「…どうしてキスなんてするんですか?」
「したかったからだ。嫌なら拒否ればいい話だろ?杏」
「…私もしたかったです」
「なら、いいだろ?変な質問はするな」
「私達は何ですか?」
「…お前は俺の下僕。そうだろ?嫌なら誘いに乗るな。俺は先に戻るぞ」
下僕か・・・
あの甘い瞳は私の見間違い。
帝さんは私を放置して社長室に戻ってしまった。