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ギルディ~S系エリートと鳥籠の令嬢~
第18章 甘い瞳―杏side-
「あの…これは・・・」
「帯刀と小柳さんは今度の6月20日に式を挙げるんだ。俺と妻は二人の仲人を頼まれてその打ち合わせだ」
「初めて訊きました」
「そりゃまだ…秘密だからな・・・」
「でも、まぁそろそろ…休みの兼ね合いもあるし、今週中には課の連中に話を致します」
「おめでたいコトだ。皆…祝福してくれるさ。帯刀」
「どうぞ」
帝さんが私の前にそっとコーヒーを出してくれた。
「ありがとうございます」
「どう致しまして」
「杏…俺と帯刀は同期なんだ」
「同期!?」
「社長と私は同期なんですよ。社長は入社当時から有能な方でした」
「お前だって…俺達の同期はエリートばかりで…焦ったよ」
「社長…謙遜し過ぎですよ」
「帝…帯刀も結婚するぞ。同い年で独身はお前だけになるな」
「結婚は縁の問題」
「結婚しないと豪語するお前が良く言うぜ。全く」
「社長が高井田さんのお相手を見つけてあげたらどうですか?社長命令なら結婚するかもしれませんよ」
「そうか…社長命令か…帝…杏と結婚しろっ!これは社長命令だ!!」
「頼さん!!?」
「…幾ら社長命令でもその命令には従えません」
帝さんは決然とした態度で頼さんに返す。
「帯刀と小柳さんは今度の6月20日に式を挙げるんだ。俺と妻は二人の仲人を頼まれてその打ち合わせだ」
「初めて訊きました」
「そりゃまだ…秘密だからな・・・」
「でも、まぁそろそろ…休みの兼ね合いもあるし、今週中には課の連中に話を致します」
「おめでたいコトだ。皆…祝福してくれるさ。帯刀」
「どうぞ」
帝さんが私の前にそっとコーヒーを出してくれた。
「ありがとうございます」
「どう致しまして」
「杏…俺と帯刀は同期なんだ」
「同期!?」
「社長と私は同期なんですよ。社長は入社当時から有能な方でした」
「お前だって…俺達の同期はエリートばかりで…焦ったよ」
「社長…謙遜し過ぎですよ」
「帝…帯刀も結婚するぞ。同い年で独身はお前だけになるな」
「結婚は縁の問題」
「結婚しないと豪語するお前が良く言うぜ。全く」
「社長が高井田さんのお相手を見つけてあげたらどうですか?社長命令なら結婚するかもしれませんよ」
「そうか…社長命令か…帝…杏と結婚しろっ!これは社長命令だ!!」
「頼さん!!?」
「…幾ら社長命令でもその命令には従えません」
帝さんは決然とした態度で頼さんに返す。