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ギルディ~S系エリートと鳥籠の令嬢~
第21章 出生の秘密―杏side-
私は知りたかった・・・
帝さんの全てを。
「教えてください。私…どんな事実でも受け止める覚悟は出来ています!」
「そう?じゃ言うよ」
頼さんは軽く息を吐いて、呼吸を整える。
頼さんの慎重な姿勢に私の胸は高鳴った。
「帝はね・・・母親と祖父の近親相姦で生まれた子供なんだ・・・」
その衝撃は私の全てをフリーズさせた。目の前がスリープ状態になったパソコン画面のように真っ暗に。
「彼は出生…いや自身の存在を忌み嫌っている」
「・・・」
「だから、普通の人が憧れる結婚にも展望が持てないんだろう・・・」
有名な画家である祖父・高井田真。
帝さんは高井田画伯の孫ではなく、実の娘の間に生まれた息子。
高井田画伯の絵画を目の前に
『人としては最低だ』と言い切った帝さんのキモチをようやく理解した。
帝さんの全てを。
「教えてください。私…どんな事実でも受け止める覚悟は出来ています!」
「そう?じゃ言うよ」
頼さんは軽く息を吐いて、呼吸を整える。
頼さんの慎重な姿勢に私の胸は高鳴った。
「帝はね・・・母親と祖父の近親相姦で生まれた子供なんだ・・・」
その衝撃は私の全てをフリーズさせた。目の前がスリープ状態になったパソコン画面のように真っ暗に。
「彼は出生…いや自身の存在を忌み嫌っている」
「・・・」
「だから、普通の人が憧れる結婚にも展望が持てないんだろう・・・」
有名な画家である祖父・高井田真。
帝さんは高井田画伯の孫ではなく、実の娘の間に生まれた息子。
高井田画伯の絵画を目の前に
『人としては最低だ』と言い切った帝さんのキモチをようやく理解した。