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ギルディ~S系エリートと鳥籠の令嬢~
第21章 出生の秘密―杏side-
「帝の祖父は有名な画家。杏の自宅にも彼の絵画が沢山飾られている」
「広間にある絵画だけではないんですか?」
「副社長が高井田真のファンで書斎に沢山飾られているよ」
「お父様が高井田画伯のファン?」
「個人的にも親交があるそうだ。でも、高井田画伯も3年前に脳梗塞を起こし、右半身が不自由となり、1年前には膵臓に癌が見つかり、画家は引退。
癌は癌でも末期癌で…今は横須賀のホスピスに入院しているらしい」
「帝さんはご存知なんですか?」
「知ってると思うよ。でも、会いに行こうとはしない・・・帝の心情を考えたら、当然だ」
祖父だと思っていた人が自分の父親だったなんて。
彼の衝撃は大きかった思う。
「広間にある絵画だけではないんですか?」
「副社長が高井田真のファンで書斎に沢山飾られているよ」
「お父様が高井田画伯のファン?」
「個人的にも親交があるそうだ。でも、高井田画伯も3年前に脳梗塞を起こし、右半身が不自由となり、1年前には膵臓に癌が見つかり、画家は引退。
癌は癌でも末期癌で…今は横須賀のホスピスに入院しているらしい」
「帝さんはご存知なんですか?」
「知ってると思うよ。でも、会いに行こうとはしない・・・帝の心情を考えたら、当然だ」
祖父だと思っていた人が自分の父親だったなんて。
彼の衝撃は大きかった思う。