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ギルディ~S系エリートと鳥籠の令嬢~
第22章 ブーケトス―杏side-
荘厳さが漂うチャペル内。
天窓のステンドグラスを通して降り注ぐ鮮やかな光が二人を照らし続ける。
挙式は順調に進行していく。
帝さんの隣には愛ちゃんと永遠君が座っていた。
愛ちゃんは小柳先輩のウエディングドレス姿を羨ましそうに見て、帝さんの手をそっと握って来た。
「わたしも早く帝さんのおよめさんになりたい」
「はいはい」
帝さんは笑って愛ちゃんの言葉を受け流した。
「帝さん・・・ボクおしっこがしたい」
「えっ!?それは大変だ・・・」
帝さんは長椅子から腰を上げて、永遠君を連れてチャペルの外に出た。
「とわったら・・・馬鹿ね。式がはじまる前にトイレ位行けばいいのに」
二人は二卵性とは言え、双子。
同い年のはずなのに、愛ちゃんは永遠君よりもオトナびていた。
「パパから訊いたけど・・・杏姉ちゃんと帝さんってつきあっているんだって?」
「え、あ・・・まぁ」
「でも、けっこんはしないんでしょ?」
「それは・・・」
帝さんには複雑な事情があって・・・
「帝さんはわたしのモノだからね」
「・・・」
「ぜったいにお姉ちゃんにはわたさない」
この小さなライバルは手加減しない。全力で私に向かって来る。
天窓のステンドグラスを通して降り注ぐ鮮やかな光が二人を照らし続ける。
挙式は順調に進行していく。
帝さんの隣には愛ちゃんと永遠君が座っていた。
愛ちゃんは小柳先輩のウエディングドレス姿を羨ましそうに見て、帝さんの手をそっと握って来た。
「わたしも早く帝さんのおよめさんになりたい」
「はいはい」
帝さんは笑って愛ちゃんの言葉を受け流した。
「帝さん・・・ボクおしっこがしたい」
「えっ!?それは大変だ・・・」
帝さんは長椅子から腰を上げて、永遠君を連れてチャペルの外に出た。
「とわったら・・・馬鹿ね。式がはじまる前にトイレ位行けばいいのに」
二人は二卵性とは言え、双子。
同い年のはずなのに、愛ちゃんは永遠君よりもオトナびていた。
「パパから訊いたけど・・・杏姉ちゃんと帝さんってつきあっているんだって?」
「え、あ・・・まぁ」
「でも、けっこんはしないんでしょ?」
「それは・・・」
帝さんには複雑な事情があって・・・
「帝さんはわたしのモノだからね」
「・・・」
「ぜったいにお姉ちゃんにはわたさない」
この小さなライバルは手加減しない。全力で私に向かって来る。