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ギルディ~S系エリートと鳥籠の令嬢~
第23章 予期せぬ出来事
「どうせ貴方は私に子供がデキていたら、中絶を迫るわよね」
「どうしてそう言い切れる?」
「どうしてって・・・帝さんが父親と娘の間に生まれた近親相姦の子供だから」
いつまでも、何も話してくれない帝さんに業を煮やし、一気に核心に触れる。
「誰に訊いた?」
「頼さんよ…」
「社長か・・・」
帝さんは眼鏡の位置を直し、落ち着いた様子で私を見つめる。
「私、もし赤ちゃんがデキていたら、中絶はしない。産むわ」
「杏お前は正気か?」
「帝さんと別れても産むから・・・」
私は彼のキモチを確かめたかった。
「その子は生まれながら罪を背負って生まれてくるんだぞ!
それに、近親相姦で生まれた子供が健康体で生まれて来る可能性は低い。何かの障害を持って生まれて来る率が高いんだぞ。
お前は一度っきりの自分の人生をその子に捧げるのか?」
「それでもいいと言ったら?」
「杏・・・」
「私は帝さんを愛してる・・・愛してる人の子を宿し、産みたいと思うのコトが何故いけないの??」
「…俺は父親の邪な欲望で生まれた子だ。母さんが本気で実の父親を愛していたとは思っていない。俺の存在が母さんの短い人生に暗い影を落とした。お前だっていつか後悔するぞ」
彼の嘆きが私の胸を締め付ける。
「どうしてそう言い切れる?」
「どうしてって・・・帝さんが父親と娘の間に生まれた近親相姦の子供だから」
いつまでも、何も話してくれない帝さんに業を煮やし、一気に核心に触れる。
「誰に訊いた?」
「頼さんよ…」
「社長か・・・」
帝さんは眼鏡の位置を直し、落ち着いた様子で私を見つめる。
「私、もし赤ちゃんがデキていたら、中絶はしない。産むわ」
「杏お前は正気か?」
「帝さんと別れても産むから・・・」
私は彼のキモチを確かめたかった。
「その子は生まれながら罪を背負って生まれてくるんだぞ!
それに、近親相姦で生まれた子供が健康体で生まれて来る可能性は低い。何かの障害を持って生まれて来る率が高いんだぞ。
お前は一度っきりの自分の人生をその子に捧げるのか?」
「それでもいいと言ったら?」
「杏・・・」
「私は帝さんを愛してる・・・愛してる人の子を宿し、産みたいと思うのコトが何故いけないの??」
「…俺は父親の邪な欲望で生まれた子だ。母さんが本気で実の父親を愛していたとは思っていない。俺の存在が母さんの短い人生に暗い影を落とした。お前だっていつか後悔するぞ」
彼の嘆きが私の胸を締め付ける。