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ギルディ~S系エリートと鳥籠の令嬢~
第25章 ウエディングベル
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俺と爺さんが対面するコトはなかった。
爺さんは3日前、静かに息を引き取る。
爺さんの葬儀は密葬で済ませた。
「貴方のコトは自慢の孫だと訊いていました・・・」
爺さんの顧問弁護士・湯村弁護士と遺産相続の件で顔を合わせた。
都内の一等地に事務所を構え、名を訊けば誰もが知る著名人達の顧問弁護士の一手に引き受けるやり手の弁護士。
年齢は50代後半。
黒く染めた髪は綺麗に整えられ、銀縁の眼鏡の奥の瞳は聡明な光を湛えていた。
「自慢の孫ですか・・・」
ホスピスに入った爺さんは認知症を患っていた。
最後は自分が有名な画家であるコトも忘れていた。当然、俺もコトが自身の息子だってコトも忘れていただろう。
俺と爺さんが対面するコトはなかった。
爺さんは3日前、静かに息を引き取る。
爺さんの葬儀は密葬で済ませた。
「貴方のコトは自慢の孫だと訊いていました・・・」
爺さんの顧問弁護士・湯村弁護士と遺産相続の件で顔を合わせた。
都内の一等地に事務所を構え、名を訊けば誰もが知る著名人達の顧問弁護士の一手に引き受けるやり手の弁護士。
年齢は50代後半。
黒く染めた髪は綺麗に整えられ、銀縁の眼鏡の奥の瞳は聡明な光を湛えていた。
「自慢の孫ですか・・・」
ホスピスに入った爺さんは認知症を患っていた。
最後は自分が有名な画家であるコトも忘れていた。当然、俺もコトが自身の息子だってコトも忘れていただろう。