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ギルディ~S系エリートと鳥籠の令嬢~
第3章 初めてのアルバイト―杏side-
「あの高井田さん…給湯室のコンロの火が点かないんですけど・・・」
彼は被疑者と面会室で面談中だった。
お茶を淹れてくれと言われたけど…
湯を沸かすにしても、給湯室のコンロの火が点かず、悩んで末、面会室をノックした。
「元栓開いてる?」
「元栓?」
「申し訳無い…ちょっと席を外しますので、暫くお待ちください」
高井田さんは、被疑者の男性に断りを入れてソファを立ち上がった。
「申し訳有りません…」