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ギルディ~S系エリートと鳥籠の令嬢~
第4章 ビスクドールー帝side-
「ご馳走様でした」

コンビニおにぎりにカップラーメン。

お嬢様には多分、こんな粗食はお口に合わなかっただろう。
でも、買って来た俺に丁寧に礼を言う杏。


「別に礼なんていいのに」


俺は軽く笑って返す。


杏の父親はボス弁と共謀し、神宮寺家の莫大な遺産を手に入れようと画策した。


でも、俺のおかげでその計画は潰されて、遺産の取り分は減額された。


神宮寺社長は心の優しい人で、香芝副社長の仕打ちを知りながらも何も手を打たなかった。


それがかえって、敵に自分の甘さを露呈するコトになり、舐めた態度を取られる始末だ。


俺からしてみれば、キッチリと副社長には落とし前付けて貰った方が良かったと思う。
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