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理想と偽装の向こう側
第6章 予測不可能
金曜日
すっかり毎週、ピンポンダッシュ状態で帰るのが定着してきた。
うどんの為に急いで帰ってる私って、どうよ?
でも、身体は勝手に走り出す。
マンションに着いて鍵を開ける。
「お帰り、香織ん!」
今日は、小田切さんが先だったか!!
別に競争している訳じゃないけどね。
「着替えてくる!」
「動きやすい格好でね!」
「んっ?」
うどん打つからかな。
急いで手洗いし、言われた通り動きやすい格好に着替えて、エプロンを着ける。
小田切さんが粉と水を調節しながら混ぜていき、私はお汁のダシ取りを任された。
それにしても、本当に広いキッチンだな…。
うどん打てるスペースが楽々ある。
小田切さんが上半身に全身の力を込めて、生地を練る。
めっちゃ真剣な表情に見いってしまう。
動きが止まり手の甲で滲んだ汗を拭きながら振り向いた。
「香織ん、そこのビニール取って」
「これですね」
近くにたたんであった45Lのビニール袋を取る。
「広げて」
「あっ、はい!」
一応、共同作業みたいでドキドキした。
すっかり毎週、ピンポンダッシュ状態で帰るのが定着してきた。
うどんの為に急いで帰ってる私って、どうよ?
でも、身体は勝手に走り出す。
マンションに着いて鍵を開ける。
「お帰り、香織ん!」
今日は、小田切さんが先だったか!!
別に競争している訳じゃないけどね。
「着替えてくる!」
「動きやすい格好でね!」
「んっ?」
うどん打つからかな。
急いで手洗いし、言われた通り動きやすい格好に着替えて、エプロンを着ける。
小田切さんが粉と水を調節しながら混ぜていき、私はお汁のダシ取りを任された。
それにしても、本当に広いキッチンだな…。
うどん打てるスペースが楽々ある。
小田切さんが上半身に全身の力を込めて、生地を練る。
めっちゃ真剣な表情に見いってしまう。
動きが止まり手の甲で滲んだ汗を拭きながら振り向いた。
「香織ん、そこのビニール取って」
「これですね」
近くにたたんであった45Lのビニール袋を取る。
「広げて」
「あっ、はい!」
一応、共同作業みたいでドキドキした。