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理想と偽装の向こう側
第8章 絶対服従
「小田切さん!ごめっ…!」


謝ろうとした瞬間…

小田切さんに抱きしめられていた。


「香織ん!良かった…なんかあったんじゃないかって、生きた心地しなかったよ…」


そう言って私を抱きしめる小田切さんの腕の強さと優しさに、安心感と嬉しさで泣きそうだった。


「連絡出来なくて…本当にごめんなさい…」


「無事だったならいいよ」


ホッとした顔を見せる小田切さんに胸の奥が、キュッとなる。


「仕事…トラブってたの…」


「はぁ…色々と…」


ある意味仕事だったのかな…。


その時


ギュルルル~!


「香織ん?」


「あっ…昨晩から、食べれてなくて…」


安心感からか、私のお腹が空腹を訴えた。


「ははは…そっか!お疲れ様!昨日のオムシチューあるよ!」


「オムシチュー!!!」


夢にまでみた小田切スペシャル、オムシチューだぁ~!

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