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理想と偽装の向こう側
第8章 絶対服従
私の感激ぶりに小田切さんは、この上なく優しい笑顔を見せて


「温めてあげるから、座りな」


「は~い!」


一気にテンションが、上がってしまう。


ソファーに座るとテーブルには少しだけ食べかけたオムシチューと、私がレンタルしてきたDVDがあった。


「小田切さんも…食べてないんですか?」


「はははっ!せっかくだから香織んと一緒に食べたいじゃん!」


うっ!キュンキュンくる!


小田切さんへ、傾く気持ちを自覚してしまったから、更にてき面だわ!


「DVDは?」


「滝島からさぁ〜メール来て『観たか~!』って。香織んにバッタリ会って借りてたから楽しめ!ってさ。香織んの部屋のベッドに置いてあったの持ってきて観てたんだよ」


苦笑いしながら、温めたオムシチューを持ってきてくれた。

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