この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
理想と偽装の向こう側
第11章 亀裂
******
ぼんやりと目が覚めて、時計を見ると5時だった。
泣き疲れて寝てしまったけど、深く眠れたようだ。
起き上がろと体勢を変えると、枕元に少し濡れたタオルがあった。
あ…瞼冷やしてくれたんだ。
ティッシュの山も、ゴミ箱に捨てられていた。
基本的には、優しいと思うんだけどな…
あの豹変ぶりさえなければ…。
けど、そこも含めて須永嘉之なんだ。
洗面台に向かうと瞼の腫れはかなり引いていて、なんとかなりそうだ。
着替えてキッチンへ、昨日のシチューは残ってるけど、朝から食べるのもなんだしな…。
卵を冷蔵庫から、取り出しスクランブルエッグを作る。
「香織…もう…起きたの?」
音で気付いたのか、まだ若干、寝ぼけ気味で嘉之が起きてきた。
「うん…おはよう…目覚めちゃったから」
「ん~いい匂いだな…スクランブル?」
「そう…食べる?」
「食べるわ…顔洗お…」
こうしてれば、穏やかな日常の一幕なんだけどな…。
ぼんやりと目が覚めて、時計を見ると5時だった。
泣き疲れて寝てしまったけど、深く眠れたようだ。
起き上がろと体勢を変えると、枕元に少し濡れたタオルがあった。
あ…瞼冷やしてくれたんだ。
ティッシュの山も、ゴミ箱に捨てられていた。
基本的には、優しいと思うんだけどな…
あの豹変ぶりさえなければ…。
けど、そこも含めて須永嘉之なんだ。
洗面台に向かうと瞼の腫れはかなり引いていて、なんとかなりそうだ。
着替えてキッチンへ、昨日のシチューは残ってるけど、朝から食べるのもなんだしな…。
卵を冷蔵庫から、取り出しスクランブルエッグを作る。
「香織…もう…起きたの?」
音で気付いたのか、まだ若干、寝ぼけ気味で嘉之が起きてきた。
「うん…おはよう…目覚めちゃったから」
「ん~いい匂いだな…スクランブル?」
「そう…食べる?」
「食べるわ…顔洗お…」
こうしてれば、穏やかな日常の一幕なんだけどな…。