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理想と偽装の向こう側
第4章 同棲スタート
まだまだ、知らないことは沢山だけど、小田切さんの行動には何か意味があるのは感じられてた。
でも…嘉之に惚れた理由か…。
「…情けないけど…一目惚れでした…」
「へぇ!香織んを一発で落とすなんて、そんなにカッコいいの?」
「カッコいいかは、人の好みなんで、分からないけど、独特の雰囲気はあったかも…好きな人は好きかな…小田切さんの方が万人モテすると思いますけど。」
「俺、モテないよ~。でもさ、6年の思いや悩んだ事、友達が兄嫁になってショックだった事、彼に話せてないだろ。いいの?」
モテ話はサラッとスルーして、本題を突いてくる。
居酒屋でボヤいた話をちゃんと覚えてるし。
「はい…話した方がいいですよね」
「う~ん…まあ、そっちの意見が多いかもね。それかとっとと忘れろとか」
「……小田切さんも、前者か後者ですか?」
「いいや~それもなくはないけど、香織んは、分かってて出来なかったんだろ。ハッキリフラれたくなかったのとも違うんじゃない?」
「……はい、何度もちゃんと向き合いたくて…でも全然向き合おうとしてくれなくて…繰り返して解決出来なかったから、疲れちゃいました」
小田切さんは、私のグラスにビールを注いでくれながら
「じゃあ、香織んがやりたいようにすればいいよ。下手な理想論を作り立てる必要はない」
「へ…?」
「こうやって情けないと思っても、何度も泣いたとしてもその時の気持ちに素直でいればいいよ。俺がいくらでも聞くし、いつまでも付き合うよ」
もしかして…それが小田切さんの言ってた
『傷の舐め合い』…?
でも…嘉之に惚れた理由か…。
「…情けないけど…一目惚れでした…」
「へぇ!香織んを一発で落とすなんて、そんなにカッコいいの?」
「カッコいいかは、人の好みなんで、分からないけど、独特の雰囲気はあったかも…好きな人は好きかな…小田切さんの方が万人モテすると思いますけど。」
「俺、モテないよ~。でもさ、6年の思いや悩んだ事、友達が兄嫁になってショックだった事、彼に話せてないだろ。いいの?」
モテ話はサラッとスルーして、本題を突いてくる。
居酒屋でボヤいた話をちゃんと覚えてるし。
「はい…話した方がいいですよね」
「う~ん…まあ、そっちの意見が多いかもね。それかとっとと忘れろとか」
「……小田切さんも、前者か後者ですか?」
「いいや~それもなくはないけど、香織んは、分かってて出来なかったんだろ。ハッキリフラれたくなかったのとも違うんじゃない?」
「……はい、何度もちゃんと向き合いたくて…でも全然向き合おうとしてくれなくて…繰り返して解決出来なかったから、疲れちゃいました」
小田切さんは、私のグラスにビールを注いでくれながら
「じゃあ、香織んがやりたいようにすればいいよ。下手な理想論を作り立てる必要はない」
「へ…?」
「こうやって情けないと思っても、何度も泣いたとしてもその時の気持ちに素直でいればいいよ。俺がいくらでも聞くし、いつまでも付き合うよ」
もしかして…それが小田切さんの言ってた
『傷の舐め合い』…?