この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
理想と偽装の向こう側
第12章 板ばさみ
出て、行こう…。


出なきゃ…
私なんか、ここに居られる資格なんてないんだ!


また、涙がボロボロ零れ落ちる。


とりあえず着るもの着る感じで簡単に荷物を作り、いてもたっても居られずにマンションを飛び出そうとした時…


「ガチャリ…」


鍵を開ける音が響いた…。


えっ!小田切さん!?


「ただいま~あっ、香織んどうしたの?荷物なんか持って…あれ、泣いてた?」


「小田…切さん…ご、ご免なさい…」


小田切さんは、いつもの優しい笑顔で私の顔を覗き込みながら


「なんか…理由があったんだろ?香織んは悪くないよ。とりあえず座ろう」


穏やかに私を宥め部屋に戻そうとしたが、私はパニックになっていた。


「ご免なさいっ!ご免なさいっ!私、ここに居られない!居られる資格ないっ!」


一気に涙も流れ出す。 


「香織っ!!」


えっ…。


小田切さんは、私を抱き締めていた。

/1069ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ