この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
理想と偽装の向こう側
第13章 対決
どうしよう…甘かった…。
きっと…再会した時に何回も着信あったから、私が寝てる間に携帯見たんだ…。
じゃあ、ここを知ってたのは?
嘉之のことだ…
何らかの手段を講じたんだろう…。
ここで、二人を揉めさせる訳にはいかない。
私と嘉之のことで小田切さんに傷でも負わせることは、させられない。
小田切さんは臆することなく、顔色一つ変えず嘉之と対峙していた。
もしかして…
こうなる日を想定してたのかもしれない…
でも…
「嘉之…話すから、場所変えよう…小田切さん、荷物持って行ってもらえますか」
私はスーパーの荷物を小田切さんに預けようとした。
「でも…香織ん…」
「なに?香織んって…随分気安いんだな!」
嘉之はこのやり取りが気に触ったんだろう、怒りを含んだ声になっている。
「香織、行くぞ!」
「ひっ!」
自然と身体が竦む。
そんな私を見て小田切さんが、
「おい!須永くん!」
きっと…再会した時に何回も着信あったから、私が寝てる間に携帯見たんだ…。
じゃあ、ここを知ってたのは?
嘉之のことだ…
何らかの手段を講じたんだろう…。
ここで、二人を揉めさせる訳にはいかない。
私と嘉之のことで小田切さんに傷でも負わせることは、させられない。
小田切さんは臆することなく、顔色一つ変えず嘉之と対峙していた。
もしかして…
こうなる日を想定してたのかもしれない…
でも…
「嘉之…話すから、場所変えよう…小田切さん、荷物持って行ってもらえますか」
私はスーパーの荷物を小田切さんに預けようとした。
「でも…香織ん…」
「なに?香織んって…随分気安いんだな!」
嘉之はこのやり取りが気に触ったんだろう、怒りを含んだ声になっている。
「香織、行くぞ!」
「ひっ!」
自然と身体が竦む。
そんな私を見て小田切さんが、
「おい!須永くん!」