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理想と偽装の向こう側
第14章 時限爆弾
夕飯はホテルのレストランで簡単に済ませ、部屋のある階まで降りる。


一応、隣同士の部屋にはなっていた。


ドアの前で、カードキー出しながら小田切さんを見る。


私の視線に気付いてニッコリ笑い


「今日は、ゆっくり寝なね」


「う…ん」


「お休み~!」


「あっ!お休みなさい!」


まだ、21時なんですけど!


小田切さんも土日、運転しっぱなしだったし…
今日も仕事片付けて、駆けつけてくれたんだろうし…
嘉之のことで、心配させっぱなしだし…

疲れてるよね…
うん…寝よう…。


シャワーを浴びて、パジャマに着替える。


浴衣だっら、口実出来たかな…
我ながら浅ましいな…。


ベッドに入り、目を瞑る…
けど眠れない。


隣の小田切さんが、気になって仕方ない。


はぁ…。


黎子…私のDNAが叫んでます。


『小田切サンノ側ニイタイ』

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