この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
理想と偽装の向こう側
第16章 懐古
帰り道、アパートに向かう途中の橋を渡る頃、胸元に入れている携帯が振動した。
「ブイ~ン!ブイ~ン!」
俺は、反射的に通話を押し、携帯越しの声に思わずため息を付く
「はぁ…何だよ、滝島」
『何だよは、ないだろ!俺、今日も忠犬の如く信リンを待ってたんだぞ!明日、ヒナちゃん休みなんだぞ!』
たく、いちいち小ネタを挟むんだから。
「因みに何でお前が、水越さんのシフト知ってんの?」
『人徳が成せる業だ!』
こいつ…。
「病院は、今日行って来たよ!切るぞ~!」
『なっ!いつの間に!ヒナちゃんと、どうなったんだ!』
何で滝島が、そこに拘ってくるんだよ。
「内緒~!バイバイキ~ン!」
『おいっ!小田切ぃ~!』
「ブチッ!」
通話を切った。
いつまでもあんな調子で話してたら、埒が明かない。
それに、アイツなんか企んでんじゃないのか?
「ブイ~ン!ブイ~ン!」
「メールだ。しつこい…あっ」
ディスプレイには、名前の表示は無かった…
水越さんだ!
「ブイ~ン!ブイ~ン!」
俺は、反射的に通話を押し、携帯越しの声に思わずため息を付く
「はぁ…何だよ、滝島」
『何だよは、ないだろ!俺、今日も忠犬の如く信リンを待ってたんだぞ!明日、ヒナちゃん休みなんだぞ!』
たく、いちいち小ネタを挟むんだから。
「因みに何でお前が、水越さんのシフト知ってんの?」
『人徳が成せる業だ!』
こいつ…。
「病院は、今日行って来たよ!切るぞ~!」
『なっ!いつの間に!ヒナちゃんと、どうなったんだ!』
何で滝島が、そこに拘ってくるんだよ。
「内緒~!バイバイキ~ン!」
『おいっ!小田切ぃ~!』
「ブチッ!」
通話を切った。
いつまでもあんな調子で話してたら、埒が明かない。
それに、アイツなんか企んでんじゃないのか?
「ブイ~ン!ブイ~ン!」
「メールだ。しつこい…あっ」
ディスプレイには、名前の表示は無かった…
水越さんだ!