この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
理想と偽装の向こう側
第6章 予測不可能
木曜日
朝、顔を洗いに洗面所に向かうと、最近すっかり当たり前になった光景が、まず目に飛び込む。
朝からエプロン姿の小田切さんが、裏切ることない笑顔を向ける。
「香織ん、おはよう!よく寝れた?」
「…お陰様で…すみません…本当に。ベッドまで、運んでもらったんですよ」
「帰って来たら、床に何か転がってるから驚いて、見たら香織んなんだもんなぁ~」
めっちゃ笑いながら、言われてしまった。
「はあ…ついつい…」
「今度から頑張って、ベッドまで行って寝ないとだよ」
はい…ごもっともなんですが、貴方を待ってたもんで…なんて言えやしないよ。
「重かったですよね…本当にスミマセン」
「ははは。大丈夫だよ~一応男だから俺も、そこそこ力はあるし、意外に軽かったし。」
意外に…?
敢えて突っ込まずに、しておこう…。
俯いてる私の頭に小田切さんの手が乗っかり、目線までしゃがんで、覗きこむ。
「あんな所で寝てら、風邪ひくからさ。支度してきな、朝ごはん食べよう!」
いつもより一際の笑顔を向けられ、思わず眩しくて立ち眩みしてしまいそうだ。
プリンス小田切!!!
…何か、色んなアダ名が出来上がってくるなぁ。
でも、心配してくれたんだ。
本当に気を付けよう。
支度をして食べる朝食は本当に美味しくて、一日元気で頑張ろうと思う。
「香織ん、明日は早く帰れるから駅前のレンタル屋で待ち合わせしよ」
「はい、レンタル屋ですね」
「色んなDVD借りて来て土曜日に一日中、上映会しよ!」
「一日中?!朝から晩まで?」
「そっ!」
小田切さんは、無邪気に笑った。
朝、顔を洗いに洗面所に向かうと、最近すっかり当たり前になった光景が、まず目に飛び込む。
朝からエプロン姿の小田切さんが、裏切ることない笑顔を向ける。
「香織ん、おはよう!よく寝れた?」
「…お陰様で…すみません…本当に。ベッドまで、運んでもらったんですよ」
「帰って来たら、床に何か転がってるから驚いて、見たら香織んなんだもんなぁ~」
めっちゃ笑いながら、言われてしまった。
「はあ…ついつい…」
「今度から頑張って、ベッドまで行って寝ないとだよ」
はい…ごもっともなんですが、貴方を待ってたもんで…なんて言えやしないよ。
「重かったですよね…本当にスミマセン」
「ははは。大丈夫だよ~一応男だから俺も、そこそこ力はあるし、意外に軽かったし。」
意外に…?
敢えて突っ込まずに、しておこう…。
俯いてる私の頭に小田切さんの手が乗っかり、目線までしゃがんで、覗きこむ。
「あんな所で寝てら、風邪ひくからさ。支度してきな、朝ごはん食べよう!」
いつもより一際の笑顔を向けられ、思わず眩しくて立ち眩みしてしまいそうだ。
プリンス小田切!!!
…何か、色んなアダ名が出来上がってくるなぁ。
でも、心配してくれたんだ。
本当に気を付けよう。
支度をして食べる朝食は本当に美味しくて、一日元気で頑張ろうと思う。
「香織ん、明日は早く帰れるから駅前のレンタル屋で待ち合わせしよ」
「はい、レンタル屋ですね」
「色んなDVD借りて来て土曜日に一日中、上映会しよ!」
「一日中?!朝から晩まで?」
「そっ!」
小田切さんは、無邪気に笑った。