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異世界のイケメンに脱童貞させてくれとお願いされている
第3章 初めてのキス
突然準備してもらったにしては良い部屋だった。広さはわたしの住んでいるワンルームの十倍以上はあるだろう。落ち着いたワインレッドのソファセットに、天涯つきの大きなベッド。ごてごてしすぎていなくて趣味も良い。ローテーブルや暖炉の上には白い百合のような花が飾られている。
欲を言えばお風呂にも入りたかったけど、まぁいっか。夢だし。
部屋の前に神官たちがずらっと並んでて、わたしを拝んでたのにはちょっと笑ったけどね。喘ぎ声とか聞かれたくなかったから、申し訳ないけど全員下がってもらった。
ユーグはがっちがちに緊張している。女神様と初体験かぁ。そりゃ動きも固くなるよね。わたしの中身がただのぐうたらOLだってわかったら幻滅するかな。
「さて、始めますか」
わたしはさっさとベッドに歩み寄る。自分に情緒が足りない自覚はあった。男の人ってセックスに対してどんな幻想を抱いているのだろう。