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異世界のイケメンに脱童貞させてくれとお願いされている
第3章 初めてのキス
 

「えっと、一応やり方はわかってる?」

「は、はい。散々同僚から聞かされていますので」

 聞いただけでどこまでわかるのだろうか。考えていると、ユーグは余計なことを言う。

「馬の交尾などを観察したこともあります」

 なんかほんと、素直すぎるのも残念だな。こういうところが今まで恋人が出来なかった要因なのだろうか。年下と思えば可愛いかもしれないけれど。

「よし、ユーグ、服は脱がせたい派? それとも脱がせてもらいたい派?」

 お互いに一人で脱ぐのは寂しいし、初めてなんだからやりたいことは経験させてあげよう。直球で質問しなくても相手のしたいことを読み取る機微があればよかったんだけど、残念ながらわたしには無理だ。

「脱がせ、たい、です……」

 ユーグが唾を飲む。がたいがいいのに、純情そうなところはポイント高い。

 わたしの気分も乗ってきた。知り合って間もない相手とこんなことするなんて、後頭部のあたりがビリビリする。

 
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