この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
異世界のイケメンに脱童貞させてくれとお願いされている
第3章 初めてのキス
「いいよ、こっちきて」
ユーグが真剣な面持ちで、そろりそろりと近づいてくる。ベッドの側に立つわたしは、彼を見上げる形になった。大きな手がゆっくりと延びてくる。前開きのジャージの上着を、肩からそっと外された。遠慮故か、緊張故か、手つきが慎重すぎるのがくすぐったい。
もうちょっと可愛い服を着ていればよかったなぁ。下着はおろしたばかりのセットなのが救いだけど。
ユーグがわたしのシャツブラウスのボタンを外し始めた。剣を握ってできたタコだろうか、指にも手のひらにも凹凸がある。その手がちょっと震えている。
わたしの胸の谷間があらわになってくる。夢の中とはいえ、ちょっと恥ずかしい。
「これも脱がせてよろしいですか?」
「どーぞ」
シャツを脱がせてもらい、上半身はブラジャーのみとなった。穴が空くほど見つめられるとはこのことだろうか。この世界の女性下着がどうなっているのか知らないけど、ブラジャーが珍しいってのもあるかもしれない。