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異世界のイケメンに脱童貞させてくれとお願いされている
第3章 初めてのキス
無言で見つめられるのにむずむずして、わたしはユーグに話しかけてみる。
「どーよ、女性のおっぱいは」
「いえ、あの、酒場で半裸になっている女性は見たことがあるので、初めてではないのですが……」
初めてじゃないんかいっ! あんまり見つめてくるから変な勘違いをしてしまったではないか。
ていうか、ずいぶん乱れた酒場に行ったんですね。女給兼娼婦の方がいるところだったんだろうか。それとも酔うと脱ぎ癖のある客でもいたのか。
「この形の下着ってたぶん見たことないよね? 外してみたい?」
「で、出来れば」
「ここで金具をひっかけて留まってるから」
わたしが背中を指差すと、ユーグがおどおどと背後に回り込んでくる。なんだか気の弱い大型犬みたいだ。