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異世界のイケメンに脱童貞させてくれとお願いされている
第4章 初めての愛撫
抱きしめると、ユーグの厚い胸板が温かかった。彼ははっとしたように、わたしの体を抱きしめ返してくる。
「女神様……」
耳もとで囁く声はかすれている。そのまま耳をぱくりとくわえこまれた。
「あっ!」
さっそく「嫌」と口にしそうだった。手足もそうだけど、耳も弱かったのか、わたし。湿った音で耳の中まで犯される。脳すら溶かされそうだ。
わたしを抱きしめるユーグの逞しい腕が、背中の方でざわりざわりと蠢き始める。
「ひゃ」
タコのあるぼこぼこした指が、腰から肩までを撫で回す。触れるかどうかの優しさだ。鳥肌が立つのが自分でもわかった。体がしなる。くすぐったいのだけど、それだけではない。逃げたくなるけれど、続けて欲しい。
「あ、は、んんっ!」
耳も背中も同時に感じさせられて、足の間がしっかり濡れている。まだそっちは触られてもいないのに。