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異世界のイケメンに脱童貞させてくれとお願いされている
第6章 ご卒業おめでとうございます
わたしの絶叫にユーグが驚いた顔をする。
「女神様?」
わたしは固まったまま動けなかった。
いや、確かにリアルな夢だとは思ったよ。でもさ、普通だったらこんなの現実とは思わないよね。部屋に扉が現れて、その向こうは異世界だったなんて。
そうだ、扉だ。わたしの部屋に繋がっているあの金色のドアはどうなった。
「女神様、いかがされましたか?」
部屋の入り口から銀髪の神官が入ってきた。わたしの悲鳴を聞いて来たにしては早い。さては廊下で聞き耳でもたてていたな。昨夜の喘ぎ声とかも聞かれていたのだろうか。このムッツリスケベめ。
一発ひっぱたいてやりたかったが、しかし今はそれどころではない。
シーツを剥ぎ取って体に巻き付け、脱ぎ捨てた衣服を回収して部屋を飛び出した。ユーグが裸のままだが放っておく。
歩きだしたとたん、足の間にどろりと粘度の高い液体が零れ落ちた。
血の気がひく。昨日散々中出しされたんだった。アフターピルって何時間以内なら間に合うんだっけ。
しかも一晩中酷使された体がガクガクして歩きにくい。少しでも気を抜けば、がっくり崩れ落ちてしまいそうだ。