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異世界のイケメンに脱童貞させてくれとお願いされている
第2章 女神様と童貞
ユーグをまじまじと見つめる。何度見てもイケメンだ。金髪に水色の目の男。体格は日本人よりも良く、筋肉もしっかりついている。単純に裸が見てみたい。そういえば男性器も大きいのだろうか。そこまで考えて、下世話な自分にちょっと恥ずかしくなる。
「女神様、どうかユーグ殿の願いを叶えてくださいませ」
「うーん」
神官の言葉にわたしは唸る。
ユーグとベッドイン。夢の中だし、美味しいとみるべきか、それとも放っておくべきか。
「ま、いっか。叶えてあげるよ」
わたしはあっさりと了承した。
簡単に言えば現実逃避したかったのである。たまにはパーッと羽目を外してみるのも悪くない。せっかくこんな夢を見ているのだから、覚める前に出来ることはやっておこう。ユーグは現実のわたしなら出会えないようなイケメンだし。
それに目が覚めたら部屋の掃除もいい加減しなきゃいけない。掃除めんどい。まだ夢の中にいたい。
ユーグは喜ぶかと思ったが、目を見開いたまま汗をだらだらと流し始めた。願いが現実になるとわかって緊張に襲われているらしい。可愛らしいところもあるじゃないか。
一方の神官は、胸の前で両手を握りしめて目をキラキラさせている。
「女神様の奇跡をこの目で見られるなんて!」
「あ、いや、人に見られるのはちょっと」
さすがに夢の中でも衆人環視プレイはいただけない。神官がわかりやすく残念な顔をする。
「ユーグと二人きりになれる部屋はないかな。できたらベッドもあるとこで」
「かしこまりました!」
神官は仕事を任されると急に張りきりだした。少々お待ちくださいと言い残して部屋を出ていく。