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そのキスは許されていない……
第2章 私の妻(おんな)
「本当にそうか?

お前は、心の底からそう思っているのか……」

意地悪げに響く言葉。

大旦那様が細く口元を歪ませて微笑むその意図が

私には全くわからなかった。

「はい。この気持ちに嘘偽りはございません……」

この言葉に嘘はなかった。当時、私は自分の置かれた状況を納得していた。


その時、後ろの女がクスっと声を漏らして笑った。

普段ほとんど微笑む姿を見たことのないその女が、

私の言葉を聞いて低い声で嗤う……

その事実に嫌な気持ちが胸を満たす。

それでも大旦那様の前、私はその気持ちを飲み下した。


「どうした?」

大旦那様が女の方に振り向き、その笑いの意味を問いかける。

「旦那様……

この男(ひと)はウソをついています」

「どうしてそう思う?」

「はい……

それは……」

首を振って女は俯いてしまう。

「いいぞ?お前の見知っていることを吐き出してしまえ……

無礼講だ」

それでも大旦那様は親しげに手招きをして、自分の前に女の膝をつかせる。

頭を撫でる仕草は……

二人の関係には不似合いなほど親しげに見えた。


「ここには佐伯と私とお前の3人しかいない。

ここで何かを言っても、何があってもお前を咎める者は誰もいない。

佐伯も……

そうだな?」

その威圧的な瞳に、小さく

「はい」

と頷く。
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