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そのキスは許されていない……
第3章 心の声 躰の欲
この女は何者なんだ?

ただの使用人???そんなわけ…

それ以上何かを考えるような余裕は与えられず、

初めて押し付けられる快感に…

それから後はただ無心で腰を突き上げ続けた。


「あっ、あっ、あっ、はあん。スゴイ…

あぁあああ、すてき。やっぱり思った通り。

私の、私だけの旦那様ぁ…」

月明かりがカーテンの隙間から差し込み、

一瞬妖しいシルエットを映し出して消える。


しなる躰をますます弓なりに反らしながら…

頭上で妖しく揺れる女の、軽くウェーブした長い髪が鼻先を掠めても、

それがくすぐったいと感じることもないほど、

興奮した熱に侵され意識がもうろうとしながら…

耐えるように眉間に深いしわを寄せた。


「だぁん、なっ、さまぁ~、だんなぁ、さまぁ~?

わたしの胎内(なか)に、たくさん、たくさんくださいませぇぇぇぇ!!」

私がただ淫楽の闇に堕ち、ただこの躰を貪る間、

女が息も絶え絶えに、震えながら絶叫する。

その声が合図なのか、女の膣内(なか)の締め付けが益々きつくなり…

食いしばって初めて注ぎ込むように精を迸らせた。


「「はぁはぁはぁはぁ…」」

お互いの荒い息だけが響く。
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