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そのキスは許されていない……
第3章 心の声 躰の欲

妻(おんな)の躰は執拗に絡みつく蛇のようであり、
纏わりつく蜜のようで…
甘く淫らな躰だった。
翌朝用意されていた結婚届にサインして、私はその部屋から解放された。
それから始まったあの妻との奇妙な夫婦生活。
最初しばらく二人だったそれが複数になり…
家族という形になって自分の遺伝子を継ぐ者が一人一人増えた。
母は喜び、周りは仲の良い夫婦と噂したが、
私にはこの暮らしは違和感しかなかった。
心の奥底に溜まったお嬢様への情念。沸々と湧き上がる情欲。
手淫以外で吐き出すことを知らなかった薄汚い肉欲の雫が
あの妻の与える快感の中無理やり引きずり出されて…
その胎内で肉体を纏ってこの世にあらわれるのが許せなかった。
それでも私の抱く欲望が行きつく先は…
結局この妻しかなかった。
監禁された初夜、それまで躰の中を渦巻いていた全てを、
何度も何度も妻の胎内に吐き出し…
あの妻はその精の雫を受け止めて望み通りみごとに受胎した。
実(みのる)と眞(まこと)の二卵生双生児の男子は、
7歳でお嬢様のお子様にお仕えすることとなった。
私にとってはお嬢様に抱き続けた醜い欲の雫すら、
お嬢様に仕えるための道具にすぎなかった。
妻はそれから何度も孕み…
私たち夫婦は大旦那様から屋敷の端に家族で住むことのできる大きな家を
与えられた。
纏わりつく蜜のようで…
甘く淫らな躰だった。
翌朝用意されていた結婚届にサインして、私はその部屋から解放された。
それから始まったあの妻との奇妙な夫婦生活。
最初しばらく二人だったそれが複数になり…
家族という形になって自分の遺伝子を継ぐ者が一人一人増えた。
母は喜び、周りは仲の良い夫婦と噂したが、
私にはこの暮らしは違和感しかなかった。
心の奥底に溜まったお嬢様への情念。沸々と湧き上がる情欲。
手淫以外で吐き出すことを知らなかった薄汚い肉欲の雫が
あの妻の与える快感の中無理やり引きずり出されて…
その胎内で肉体を纏ってこの世にあらわれるのが許せなかった。
それでも私の抱く欲望が行きつく先は…
結局この妻しかなかった。
監禁された初夜、それまで躰の中を渦巻いていた全てを、
何度も何度も妻の胎内に吐き出し…
あの妻はその精の雫を受け止めて望み通りみごとに受胎した。
実(みのる)と眞(まこと)の二卵生双生児の男子は、
7歳でお嬢様のお子様にお仕えすることとなった。
私にとってはお嬢様に抱き続けた醜い欲の雫すら、
お嬢様に仕えるための道具にすぎなかった。
妻はそれから何度も孕み…
私たち夫婦は大旦那様から屋敷の端に家族で住むことのできる大きな家を
与えられた。

