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そのキスは許されていない……
第3章 心の声 躰の欲
今夜もお嬢様の身を清め、

暗闇の中、足早に向かうのはお嬢様の住まうお屋敷の敷地内にある小さな家。

口角が上がり、胸が高鳴った。


仕事を終えてからその大きな家の前に立つ。

大股で廊下を歩いてドアを開けた瞬間……

躰の奥でプチッと衝動が弾けた。

押さえを失くした欲望が、

躰のそこここからドロドロと熱を帯びて溢れ出す。

身体がカッと熱くなるのを感じながら、

真っ暗な部屋に目を凝らして見回した。


もう抑えない……

視線の先に細身の立ち姿がちらつく。

部屋に押し入って、後姿の女が身に纏った薄い衣を衝動のままにはぎ取る。

振り向いた細い腕を引いて抱きかかえ、

部屋に不釣り合いなクイーンサイズのベッドに……

放り投げた。


「だんなさまぁ~、だんなさまぁ~?」

私を呼ぶ声に応えることなく、ベルトを外しズボンのチャックを下ろし、

乱れたベッドに上がって、目の前の裸の妻の片足を掴んだ。

暗闇の中でお互いの視線が絡んだ時、その足を引きずって両膝を割り、

冷たい空気に晒された自らの熱い杭を唐突にズブリと突き立てた。


「いやぁ~~~~~~~~~~~~~~~」

最初の一撃で、妻の胎内が一瞬これでもかと収縮し、

小刻みに震えながら私のモノを締め付け……

爪先を伸ばして達した。
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