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女子大生 成宮恵理
第7章 2人で映画でも見る?
「奈々に連絡しなくてもいいの?」


「え?あぁ、別にいいって、いちいち報告しなくても。」


出されたお茶を口にしながら悠一郎はそう答えた。


「ダメだよ、そういう事はちゃんと言わないと。」


「いいっていいって、奈々は別に細かい事気にしないから。」


「でも……。」


カップルにもそれぞれスタンスというものはある。

もしかして悠一郎と奈々は、いちいち今自分がどこで誰と居るだなんて、報告し合わないカップルなのかもしれない。

奈々の知らない所で自分が悠一郎と2人きりになってしまっているというのは、やっぱりなんだか心苦しい気もするが、悠一郎が連絡する必要なんてないと言うのなら、それ以上恵理からは何も言えない。

2人の間の事に、口を出す権利なんてないのだから。


「それよりさ、映画でも見る?借りてきたんだけど。」


悠一郎は持ってきていたレンタルDVDの袋を恵理に向かって持ち上げて見せた。

おそらく奈々と見るつもりだった映画なのだろう。


「これを酒でも飲みながらさ、どう?つまみも買ってきたけど。」


そう言って今度はコンビニの袋からビールやチューハイをテーブルの上に出して見せる悠一郎。

どうって言われても。


「こういう大雨の時とか台風の時は部屋の中でひっそり映画を見るのが一番だろ?」


確かに。

ていうか特にやる事もないし、このままずっと2人きりの部屋でじっとしているのもなんだか気まずい。

こんな状況で悠一郎とどういう話をすればいいのかとか、分からないし。

映画に集中していれば会話しなくてもいいし、余計な事とかも考えずに済むから楽かも。

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