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女子大生 成宮恵理
第19章 欲しい
「いい?」


そう聞かれて恵理は頷こうとしたが、寸前でそれが止まる。

そして逆に恵理が小さな声で控えめに聞き返す。


「……悠一郎君は、いいの?」


悠一郎の気持ちを、言葉で聞きたかった。

人の本心なんて分からない。

しかも二人とも酒に酔っている状態だ。

でも、せめて今この瞬間の悠一郎の気持ちだけでも知りたかった。

悠一郎の言葉で、心から感じたかった。


「俺は、恵理が欲しい。」


目を見つめながら言われて、恵理は泣きそうになる。

ずっと苦しい想いに締め付けられていた心が、解き放たれていく。


「……私も……悠一郎君が欲しい……」


愛を確認し合えた訳ではないけれど、恵理は悠一郎を求めていて、今は悠一郎も恵理を求めてくれている。

それが分かっただけでも嬉しかった。


「入れるよ。」


その言葉に、恵理は顔を赤くしながら小さく頷いた。

ペニスの先端が膣口に当てられる。

目を閉じ、ひとつになる瞬間を待つ恵理。

そして、悠一郎の腰はそのままゆっくりと前へ動いた。
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