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女子大生 成宮恵理
第28章 ごめん
恵理は髪をドライヤーで乾かしてから、テーブルの上の空き缶やコンドームの袋などのゴミを捨てたり、ベッドのシーツを外して洗濯機に入れたりして、軽く部屋の掃除を済ませた。
そして窓を開けて部屋の空気を入れ替えて、少しの間ソファに座って心を落ち着かせると、恵理は奈々の部屋へ向かった。
奈々の部屋に行くのは正直とても気が重かったけれど、それでも行かなきゃいけなかった。
「おっそーい恵理。もういいとも終わっちゃうよ、何してたの?」
「う、うん、ちょっとね。あ、お菓子美味しそう!貰っていい?」
「どうぞどうぞ、だって恵理に買ってきたんだし、もう半分私が食べちゃったけど。」
恵理は奈々の前ではなるべく以前の自分でいられるように演じた。
悠一郎と奈々が付き合う前の自分を。
そんな恵理に対して奈々は実に自然な笑顔を向けてくれていた。
恵理はここ数か月、悠一郎の恋人である奈々と随分心の距離を置いていたけれど、奈々の方は何も変わっていなかったようだ。
きっと今も親友だと思ってくれている。
そして恵理にとっても、やはり奈々は掛け替えのない親友なのだ。
それが改めて分かって、余計に心が苦しくなる。
そして窓を開けて部屋の空気を入れ替えて、少しの間ソファに座って心を落ち着かせると、恵理は奈々の部屋へ向かった。
奈々の部屋に行くのは正直とても気が重かったけれど、それでも行かなきゃいけなかった。
「おっそーい恵理。もういいとも終わっちゃうよ、何してたの?」
「う、うん、ちょっとね。あ、お菓子美味しそう!貰っていい?」
「どうぞどうぞ、だって恵理に買ってきたんだし、もう半分私が食べちゃったけど。」
恵理は奈々の前ではなるべく以前の自分でいられるように演じた。
悠一郎と奈々が付き合う前の自分を。
そんな恵理に対して奈々は実に自然な笑顔を向けてくれていた。
恵理はここ数か月、悠一郎の恋人である奈々と随分心の距離を置いていたけれど、奈々の方は何も変わっていなかったようだ。
きっと今も親友だと思ってくれている。
そして恵理にとっても、やはり奈々は掛け替えのない親友なのだ。
それが改めて分かって、余計に心が苦しくなる。