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びっちカノジョ 【1期目】
第8章 Scene.07
シャワーを浴びてからリュウジを叩き起こす。
茫然としているリュウジをシャワー室へと送り出した。
「…なんか…夫婦みたい」
「はあ?」
アカネの言葉に目を丸くした。
「ぐうたら亭主の尻を叩く世話焼き奥さん?」
「そうそうっ」
「…アンタらねぇ…」
言いたい事言ってくれるシュウとアカネ。
こんな状況になる前までは、オトコなんて意識してなかったし、されてなかった。
呆れながらも、そう見られたことにちょっと嬉しさを覚える。
「ふふっ」
「あっ。エリスさんって、そうやって笑うとホント綺麗さに拍車掛かりますねぇ」
「………いつもそうやって笑えば良いのに」
ちょっと笑みを溢しただけだったのに。
「……笑ってないと……どうなの?」
「いやぁ。…え、エロい…お姉さん…って言うか………」
「…単に露出狂のヘンタイお姉さんよっ」
「お、おいっ」
アカネのズバッとした物言い。
「あはっ。それはそうかもねぇ」
第一印象が悪かった相手だけど、蔑む言葉に怒りも何も不思議と覚えなかった。