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びっちカノジョ 【1期目】
第8章 Scene.07
 
 長々と話をしていれば、すっかり窓から差し込む陽射しも強くなっていた。

「さてと………」

「えっ? ちょ、ちょっと?」

 扉の方へと向かったアタシの背中にシュウの声。

「なに?」

「何って…どこに………」

「それはアタシの勝手でしょ?」

 束縛系カレシか。

 緊縛はヤられてみたいけど。

「アタシ達と一緒に行かないの?」

「……何で?」

 まるでパーティーの一員だと言わんばかりのアカネ。

「だって、ボク達…仲間じゃ無いかっ」

 言っちゃったシュウ。

「…確かに…此処を世話してくれた恩はアタシにあるけど………。
 だからって、仲間になったつもりはないわよぉ?
 お金はいつか返すから」

「そ、そうじゃなくって………」

「アナタ達は…ちょっと話してちょっと仲良くなった雰囲気が出たら、それでもう仲間なの?」

「そ、それは…」

「そうだよっ!? ボクと仲良くなればみんな仲間だよっ」

「…はぁ…」

 自己中心的考えが出てる。

 項垂れたアカネは、まだマシかもしれない。

「………じゃあね。………また」

「えっ!? あっ…ちょっ」

 シュウの声に脚を止めなかった。
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