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第8章 Scene.07

　
　そして、やってきました三階建てのデパート。

　縦は低いのに横に広い。

　周りの建物も、四階建て以上は無かった。

「高さ制限でも有るのかしらねぇ」

　どうでも良いことを呟きつつ中へ。

　近代的な内装。

　前まで居た世界と何ら変わらない。

　ショッピングを楽しむ魔法使いや僧侶。

「…やっぱり違和感ハンパないわぁ」

　思わず四つん這いで項垂れそうになったけど堪えて先へ進む。

「………」

　衣料品コーナーが視界に入る。

　こっちの世界のもあっちの世界のも、衣類が入り乱れて並べてある。

　スーツの隣に新品の甲冑とか違和感ありまくり。

　せめて、鍛冶屋で作って欲しかった。

「………」

　そして、並んでる様々な服を眺めて虚無感。

　可愛らしい服もセクシーな服もイヤらしい下着も、アタシにしたら只の布きれ。

　服装を選べる体型になっても着れない以上、此処に居ても仕方なかった。