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第15章 Scene.14

　
　アタシの声を遮って、扉がバーンっと開かれる。

「何よぉ…騒々しいわねぇ」

「あ、姐御っ！　姐御は早く此処から出てって下せぇっ」

「えっ!?」

　アタシには願ったり叶ったりの言葉。

　元々出て行きたかったんだから、喜んで出て行く。

「おいおい、いきなりどうしたって」

「悠長な事言ってられねぇよっ！　早くしねぇとアイツ等がっ」

　話が見えない。

　ただ、何となく鬼気迫るモノを感じる。

「そんなに慌ててるって事は………」

「アイツ等、約束破りやがったっ」

「ってぇ事はアレかい？」

「とにかく姐御だけでもっ」

　やっぱり話が見えない。

　何でアタシが関係してるのか意味不明。

「ね、ねぇ。何でアタシがそんなに」

「それじゃ、早いトコ姐御を別の場所にっ」

　シリアス。

　いきなりのシリアスについていけない。

「ささっ。姐御早くっ」

　腕を引かれてソファーから無理矢理立たされる。

「えっ？　ちょ、ちょっとぉっ……何が何だか」

「良いから早く此処から出ますよっ」