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びっちカノジョ 【1期目】
第15章 Scene.14
事態が飲み込めない。
話が全く見えない。
ただ、腕を引かれるままに客室を出た。
「こっから先は、コイツについていって下せぇっ」
「え、ええっ………」
「それじゃ行くッスよっ」
廊下をひた走って突き当たりに辿り着けば、厳つい執事役の山賊から、ちょっと頼りなさげな山賊にバトンタッチ。
「ちよっとおっ……いい加減……何が起きたのか」
「それは後で説明するから、今は黙ってついてきて下さいっス」
引き継いだ山賊は片手にアタシの小さなバッグを持ちながら、空いた片手でアタシを引っ張る。
「も、もおっ………」
裸の儘、豪邸の中をグルグル。
出て行けるのは嬉しいけど、こんなに忙しないのは遠慮したかった。
それに、いくらスケスケとは言え、せめてV字型水着を装着させて欲しい。
そんな暇が無いほどに走り回された。
「あ、あと少しっスよっ」
「ハァッ…ハァッ……ね、ねぇっ」