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びっちカノジョ 【1期目】
第15章 Scene.14
獣人たちを倒しながら廊下を進むリュウジに、怪訝な表情が浮かぶ。
「どうしたん?」
「いや……コイツらの動き……どうも獣人らしくねぇ」
「どゆこと?」
会話を繰り広げながら先を進む男性陣。
「ハァッ…ハァッ……獣人ってさぁ………もっと素早いんじゃないの?」
その二人の後を息を切らしてチョコチョコと着いていくアカネ。
「まぁ、タイプにも因るけどな…っと。…ネコ型の奴とか…もっと速かったような」
「…そう言えば………」
リュウジの言葉に、眼前に居るネコ型の獣人を見遣るシュウ。
「っくそっ」
舌打ちをしながらも、鋭い爪を武器に腕を振り回す獣人。
しかし、振りは速くとも、体が着いていなかった。
「…なんか…コイツら………腰…砕けてね?」
「踏ん張り利かないって感じよねぇ」
「…だから、アカネの鈍足でも逃げれ…うがっ!?」
相変わらず、余計な事を言って傷を増やすシュウ。
もはや、獣人から受けた傷よりも、アカネから受けた傷の方が多くなりかけていた。
「いってぇ…なにが………」