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第5章 Scene.04

　
　ヒンヤリとした空気と男の言葉で顔を上げる。

　外とは違う明るさ。

　目の前には制服を着た女。

　顔が真っ赤に染まってる。

　首を軽く傾ければ把握できた。

「アッチにだって、この姉ちゃんほどじゃなくても、乳が見えてんの居るじゃねぇか」

　ファミレスだった。

　何も言わない店員の脇を通って中へと進む。

「…なに…あれ？」

「うわ…えっろ………」

　テーブルの脇を通れば囁かれる声。

　アタシを視てるなんて分かってる。

　もう、ダメ。

　抑えきれない。

　トロトロとスケベ汁が溢れてる。

　内股まで濡れてるかもしれない。

　イヤらしい匂いを撒き散らしてるかもしれない。

「んはぁ…はぁあ………」

　こんなシチュエーション。

　絶対有り得ないシチュエーション。

　興奮が治まらない。

「…っと、此処で良いな。　ほら、姉ちゃん」

「あぁんっ」