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月満る夜
第2章 月の出
ユリエとトマが夢中でキスしていると、



突然ドアが開き、誰かが入ってきた。



二人は驚いて身を離した。



「ルシアン!」



トマは叫んだ。



「おや、トマ様も。ユリエ様は人気者だから先客がいましたね」



トマは二人きりの空間を邪魔され、内心ムッとしていた。



「ユリエはもう、俺のものだ!出てけよ」



「まあ、そういわずに。今夜は皆のものですよ。



 もしユリエお嬢様がぼくをお嫌いでなければね。



 ・・・そうだ、ここは二人でユリエお嬢様を気持ちよくさせてあげませんか?



 その方が、お嬢様も喜ぶと思うんです。



 いかがですか、ユリエ様。



 私たち二人と、やってみませんか?」


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