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隠匿シリーズ☆番外編
第4章 女たちの反乱



 夜になり、酒が入ると内容はますます過激になった。


「大体、男ってどうしてすぐいやらしいことをしたがるのかしら!」


「女はただ寄り添って星を眺めていたいだけってときもあるのにねぇ」


「物事を下半身で考えてるのよ、男は」


 この場で唯一素面のアリエッタは恥ずかしげもなく語られる話に、蒼白になったり赤面したりで縮こまっている。


 そこへ皆を蒼白にさせる、母が流す冷たい風。


「あら、でも私は皆さんが羨ましいわ。だってお相手に愛されてるってことでしょ?」


 酔っ払った母は冷笑を浮かべて、冷え冷えと言う。


「フ、フローラ! 呑みましょ! ね、今日はとことん呑みましょう!」


「そうですよ、おばさま!」


「お母さま、私がおつぎしますわ!」


 部屋の気温が下がった気配に、慌てる王妃やニーナ、それにリリス。


「アリエッタも呑みなさいよ」


 ついでとばかりにニーナに勧められ。確かに素面ではついていけないと、アリエッタも覚悟を決めてワインを呑んだ。


 そして二口目辺りから意識は混濁し、酩酊に沈んだ。






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