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第4章 女たちの反乱

「男ってのはどうしてああも若い子が好きなのかしら！」


　王妃と王の喧嘩の原因は、王が若い侍女に鼻の下を伸ばしていた……ということらしく。それも今回が初めてではなく、しょっちゅう眼にするのでいよいよ我慢しきれなくなったのだとか。


「それに綺麗な女性に眼がないですよね！」


　ニーナも詳しくは話さなかったが、セドリックとなにかあったようで、憤慨しつつ王妃に同意する。


「隣に恋人がいても関係ないんですもの、まったく！」


　そしてリリスもまた心当たりがあるのか、不満を口にする。


「そのくせ女には貞淑を求める……どうしようもない生き物ね」


　父がいた頃は決して言わなかったことを母は辛辣に言い放つ。


「ね？　アリエッタもそう思うでしょ？」


　口を閉ざして聞いていたアリエッタにニーナが振ってきて。「そうよね？」と全員の視線が注がれ、否定できる雰囲気でもなく。


「う、うん……」


　と、弱々しく頷いた。









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