この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
隠匿シリーズ☆番外編
第4章 女たちの反乱



「……お盛んなことですね」


 父に嫌味を言えば、狼狽える。


「わ、私はなにも浮気をしたわけではないぞ! 客観的な感想を述べただけだ」


「わざわざ母上の前で? 愛想を尽かされても知りませんよ」


 突き放すように言うと、父はショックを受けて閉口した。


「それでお前は?」


「あたしこそなにもしてないわよ」


「ならなんでここにいるんだ」


「ここに……ニーナがいると思って……」


「その理由は?」


「えーっと……。アレよ、アレ。人生という大海原に意気揚々と旅に出たはいいけど、途中で難破して。そこでも小さな冒険をするのが男ってものでしょ? けど、その冒険は寄り道にしか過ぎなくて。そこで見付けた宝はどんなに美しくても本物じゃないわ。船が直れば男は本物を求めてまた旅に出るの。ただ……ニセモノの宝を置いてきたつもりが、ひょっこり現れて、自分こそ本物だって主張してくることってあるのよねぇ」


 セドリックは身振り手振り大袈裟に、芝居じみて酔いしれて話し、最後は悩ましげに締め括った。






.
/273ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ