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隠匿シリーズ☆番外編
第1章 愛ある行為もほどほどに



 しつこく言い寄ってくるだけの気概がないなら、端から声などかけねばいいのに。


 たとえしつこくとも店で事を荒らげれば、外で控えている衛兵が飛んでくるだろうが。


「情けないことですね。さ、レオ様。そろそろ戻りましょう」


 ナキラに同意し邸に戻る頃には陽が落ちようとしていた。





「で、覚悟は決まったか?」


 食事を終え、アリエッタと二人きりになった部屋で、出来るだけ優しい声色で問い掛ける。


「…………」


 しかしアリエッタはといえば眉を垂れ下げ朝と同様、ソファーの隅で縮こまっている。


「時間は充分やったろ? そろそろ観念したらどうだ」


「だって……」


「情けない声を出すな」


 己のこんな姿を見せられ、レオまで情けなくなる。


「いつもしてることだろ。なにがそんなに嫌なんだ」


「全然違うわ……。レオは怖くないの?」


「あのなぁ……」


 詰め寄ろうとするとアリエッタはおもむろに立ち上がり、脱兎のごとく部屋から飛び出す。


「ごめんなさい! やっぱり無理なのっ!」


 そう叫びを残して。






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