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隠匿シリーズ☆番外編
第1章 愛ある行為もほどほどに
「こちら、男子禁制となっておりますので」
「男子ってお前……。男子というならもう入ってるだろ」
「あちらは無害な男性です」
「お前なぁ……。俺だってどう見ても無害だろ」
「見た目はそうでもレオ様はレオ様ですから。ともかく今夜はこちらにアリエッタ様をお泊めします。お引き取り願えますか」
「泊まる? ナキラの部屋に?」
「はい。アリエッタ様が望まれておりますので」
毅然と言えば、レオは深く嘆息した。それを無視し、ナキラはそっと扉を閉じようとすると。
「お前、俺に変なことす」
言いかけるレオをやはり無視して扉を閉じきった。
「…………」
茶色の扉を前にナキラは笑いそうになるのを堪える。中身が違うだけでこうも可笑しなことになるのか、と二人には申し訳ないがナキラは笑わずにいられないのだ。
「ナキラ? レオは行ったの?」
「は、はい」
レオの声で女のような言葉を話されるのも、可笑しくて仕方ない。震えそうになる声を堪えるのも必死だ。
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